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カシオの「オモシロ時計」物語 Vol.7:“電話をかける”スタイルを変えた“テレメモ10”「CD-401」と“フォーンダイアラー”「DBA-800A」

カシオの時計事業50周年を記念して、特にエポックメイキングだった腕時計を振り返る本連載。
今回のテーマは”電話”です!
電卓、電子辞書に続き、時代のニーズを新たに取り入れた機能が1984年、
そして1987年に新たに加わりました。
携帯電話がまだ普及していなかった時代の斬新なアイデア
現在においてもその独自性は色褪せません。


電話帳を不要にする腕時計! 

電話といえばスマートフォンの現在。
最近ではオフィスだけでなく、自宅でも固定電話を見かけなくなりつつあります。

しかし、昭和における電話といえば、”家電(イエデン)”や”赤電話”、“黄電話”!
各家庭には必ず電話帳があり、お父さんの黒手帳にもびっしりと電話番号が書き込まれていました。

ただ、自宅である家ならまだしも、職場や外出先で電話をかけるたびに手帳を取り出してページをめくるのはとても面倒なもの。そこで、
「この手間を省きましょう!」と、腕時計に10人分の電話番号を記憶できる機能を搭載したのが1984年に発表されたデータバンク テレメモ10「CD-401」です!

写真の「CD-401」に加えて、ケースとバンドに樹脂を採用することで28gという超軽量モデル「CD-40」もラインナップ。独自のボタンレイアウトを生かした計算、そして3つのアラーム、ワールドタイムやフルオートカレンダー機能も搭載。まさにビジネスマンの心強いパートナーと言える存在でした。

アルファベット4文字と数字12桁、合計16桁のデータを10組記憶することが可能で、いつでも簡単に表示できるテレメモ機能。電卓を搭載する際に開発されたボタンのレイアウトがここでも取り入れられ、高い操作性も兼ね備えていました。

この時代のカシオは、腕時計を“ウエアラブルな情報機器”へと進化させようと、電卓機能や辞書機能付きの腕時計を次々と開発そして発売し、新しモノ好きの人々から喝采を浴びていました。

「CD-401」は、ひときわ目立つ“DATA BANK”のロゴが「単なる電卓付き腕時計じゃないんだぞ」という雰囲気を醸し出しています。”腕時計で電話番号を確認できる”というこれまでになかった斬新なスタイルに、多くの人が胸を躍らせたことでしょう。

ワンタッチで電話がかけられるオートダイアルへ

そして、この機能をさらに発展させたのが、その3年後に投入したデータバンク フォーンダイアラー「DBA-800」です。

こちらはテレメモ10から進化して50人分の電話番号を記憶できるのですが、一番の驚きは、オートダイアル機能でした。

なんと、液晶に電話番号を表示したままキーを押すとプッシュ音が自動送信され、プッシュホン(ボタン型電話)の送話口(マイク)にあてると電話をかけられたんです!

液晶の下中央にある開口部からプッシュ音が出た「DBA-800」。アルファベット・数字の名前9文字と数字14桁が50件登録可能なテレメモ機能。さらにアルファベット・数字のメッセージ14文字に月・日・時・分を最大50件記憶して、セットした日時になるとブザー音で知らせてくれるスケジュール機能も搭載していました。

ちなみに、東南アジアのある国ではこの機能で電話をかけると料金がかからなかったとか。当然、電話会社がすぐ対応したらしいですが、そういう意味でも画期的だったかもしれません(笑)。

「"電話をかける"というありふれた行為でさえ、デジタルの力で変えちゃおう! 」そんなカシオの意気込みが、とても判りやすく伝わってくるのが「CD-401」と「DBA-800」ですね。

「おもしろ時計」物語 Vol.6では”手書き文字認識機能”を搭載した「ジェナス リードセンサー」、Vol.4では液晶タッチパネル時計 「TC-500」をご紹介しています。まだご覧になっていない方はぜひこちらも↓チェックしてみてください。

さて、次回もワクワクするモデルをご紹介しますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。


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