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カシオの面白い新入社員研修 ~若手社員主導の「創造力向上ワークショップ」~

こんにちは、カシオでソフトウェアエンジニアをしているOKABEです
カシオの新入社員研修には、さまざまなものがありますが、今回は若手社員主導で実施している「創造力向上ワークショップ」について紹介します!


カシオの新入社員研修では、新入社員がカシオで活躍できるようになるために"配属前に必要な知識やスキルを身につける"研修や"配属後の業務経験を踏まえながら学ぶ"年間研修など、さまざまなものがあります。
人事部のみっつさんがまとめた記事がありますので、そちらもご覧になってください。


若手社員グループ「ACT」とは

「創造力向上ワークショップ」を主催しているのは、「ACT」という若手社員の有志グループで、ボトムアップから会社をより良くしていきたいという想いで結成されました。
2年目から約10年目くらいの社員が集まり、普段は別々の部署で仕事をしているメンバーで構成されています。

Active Creative Trainingという意味や、表舞台に立てるようにの意味が込められている

きっかけは2018年、「新入社員研修って聞いて終わり・受けて終わりのプログラムがどうしても多いけど、本当にカシオで活躍できる人材は育つのか?」という疑問でした。
そこから若手が集まる飲み会や社内チャット・メールを通じて同じ気持ちを持つメンバーを集め、プログラムを考案し、社内の承認を経て2019年に実践型研修としてスタートしました。

コロナ禍で一時は中止・オンラインにせざるを得ない年もありましたが、改良を重ねて本年度で5回目となる「創造力向上ワークショップ」を開催しました。(この研修タイトルも毎年内容などを考慮しながら変えています。ACTが実施する研修なので「ACT研修」と呼ばれていた時もありました。)

「創造力向上ワークショップ」の研修内容

「創造力向上ワークショップ」では、デザイン思考によるアイディア発想に取り組み、ユーザー視点や新たな価値創造について学び・体感・実践してもらうことを目的としています。
年度によっても異なりますが、今年度は全3回の研修 + グループごとに毎週グループワークという中期的なワークショップ形式で実施しました。

第1回 デザイン思考の基礎

第1回の研修は、デザイン思考を学び・体験することを目的としています。
「新しい買い物体験を考える」というテーマを設定し、ペルソナとなった新入社員が実際に抱えている問題をインタビューで聞き出し、問題を解決するためのアイディアをグループごとに考えました。
半日という短い時間ですが、デザイン思考のプロセスに沿って考えることで最初は思いつかなかったようなアイディアを出せるようになりました。

アイディアの発散/収束を意識し、最後はポスター発表

第2回 デザイン思考の実践

第2回の研修は、扱いたいテーマごとに (旅行、音楽、家事など) 新入社員をグループ分けし、第1回で学んだデザイン思考を用いて実際の困りごとを解決するという流れになります。
デザイン思考をより深く理解し、実践することを目的としているため、インタビューの深堀り方法や迅速なプロトタイピングといった点を意識してもらう構成でした。

またこの研修がどう業務に役立つかを理解してもらうために、社内ボトムアップで新規事業プロジェクトを推進されている方を呼んでプロトタイプの重要さについて直接紹介いただいたりもしました。(まだ社外に公表できない内容なのですが、めちゃくちゃ面白い内容でした…!)

ビデオプロトタイプを作成し、同じテーマに取り組む別チームと建設的な意見交換

グループワーク

第2回から第3回の間、週1回の頻度でグループワークを実施しました。
このグループワークでは、プロトタイピングを進めながら、実際の業務を進める上で必要となるスキルを習得・体感することを目的にしています。

「こういう時は誰に聞けばよいのか?」のような、カシオで業務を進めるうえで必要な情報を先輩社員から教わったり、ユーザーの深堀りをするグループは関連企業にインタビューをしたり訪問見学させていただいたり、年度やグループによって活動も様々です。

既にこの時期には、新入社員は各部署に配属されており、勤務地もバラバラ、個性や能力も異なるメンバーで大変だったかと思いますが、オンライン打ち合わせも駆使しつつチームで業務にあたる訓練になったと思います。

第3回 グループ発表

発表や講評の様子

最後の第3回研修は、グループ発表を実施しました。
実際に社内で新規事業に携わる方に講評をお願いし、全12組のグループが約1ヶ月の成果を発表しました。
考えたアイディアがいかに素晴らしいかというプレゼンではなく、デザイン思考のプロセスを通じてどのようにアイディアが洗練されたのか、プロセスが重点的に評価されることで、これまでの研修で身につけた・成長した部分が可視化される作りになっています。

受講した新入社員からも「ただユーザーの意見を反映させるだけではなく、なぜそのような要望がでているか、どうすれば価値を提供できるのかを考えるようになった」「100%ではなくてもまずはアウトプットして実践してみる大切さを学んだ」などのコメントがいただけました。

「創造力向上ワークショップ」を終えて

2018年頃に着想が始まり、2019年から実施しはじめた本研修も、今年度で5回目の実施となりました。企画当初は若手社員だった初期メンバーも、そろそろ中堅社員かという年齢になっています…(笑)

「ACT」というグループは、”若手主体””ボトムアップ”というのを大切にしているので、私達初期メンバーも口を出しすぎること無く、今年度も推進メンバー (2, 3年目中心) からの指示に全員が協力するという理想的な運営体制が取れていて素晴らしいなと思います。
右肩上がりに成長している組織に重要なのは、「優秀な後輩が、先輩を追い抜かす」ということだと私は考えているので、この研修を受けた新入社員がカシオをより良くし、より優秀な後輩を育てるというサイクルが回るようになれば良いなと考えています。

私は、普段エンジニアとして時計アプリの開発に携わっていますが、今回紹介した新入社員研修だけでなく、インターンの企画・運営や、採用サイトの構築・改善などにも関わっています。
こういった普通の会社では人事業務にあたる部分にエンジニアが関われるのもカシオの面白い点かと思いますので、ご興味があれば下記のリンクものぞいてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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