6月1日はカシオの創立記念日です
こんにちは。カシオnote編集部です。
6月1日は、カシオ計算機の創立記念日です。
67年前の1957年、樫尾(かしお)の4人の兄弟によって設立されました。
実は社名の「カシオ」は、樫尾さんからきているんです!
長男・忠雄が財務、次男・俊雄が開発、三男・和雄が営業、四男・幸雄が、製造という奇跡のようなバランスの役割分担で、会社を成長させていきます。
カシオが初めて開発をした製品は、世界初の小型純電気式計算機「14-A」。次男・俊雄が発明した「14-A」は、当時、電気回路で動く計算機としては圧倒的に小さく、静かで計算が速いことが支持され、金融機関や研究機関などに広く普及しました。
その「14-A」のヒットが後押しとなり、その後カシオは数々の発明品を世に送り出していきます。
が、実は俊雄の発明品ヒット一号は「14-A」ではないんです。
俊雄がヒット一号を発明したのは、カシオ計算機の前身である「樫尾製作所」でのこと。
長男・忠雄が東京の三鷹で「樫尾製作所」を設立。顕微鏡の部品や歯車を作る小さな下請け工場でした。
当時、逓信省東京逓信局(今のNTT)に技術者として勤めていた俊雄ですが、兄を助けたい、自分たちで考えて何かを作りたい、という思いから樫尾製作所に加わります。
そこで発明し、大ヒットとなった製品が「指輪パイプ」。
たばこを差せる指輪型のパイプです!
戦後ということもあり、当時たばこは貴重品で数少ない嗜好品のひとつ。
端のぎりぎりまでたばこが吸えるうえ、仕事をしながらでも吸えるという画期的な発明で、飛ぶように売れたそうです。
この指輪パイプも、樫尾兄弟のすばらしい連携が鍵となり、ヒット商品へとなりました。
まず考案したのは、次男・俊雄。たばこを差す部分の角度は、火が小指に付いてやけどしないようにと考えられた絶妙な角度の45度に設計されています。
その案をもとに、実際に作ったのは長男・忠雄。金属を削り出す"旋盤のプロ"だった忠雄は手際も鮮やかに指輪パイプを形にしました。
なんと、一日に忠雄一人で200~300個も作っていたとか…!
完成した指輪パイプを売り歩いたのは、四兄弟の父・茂。カバンいっぱいに指輪パイプを詰めて、浅草や銀座のたばこ屋に売り歩きました。指輪パイプは見る間に売れていき、夕方にたばこ屋をまわると、すべて売れていて、指輪パイプでいっぱいだったカバンにお金を詰めて、嬉々として帰ったそうです。
指輪パイプのヒットによって得た利益が資金となり、計算機開発につながっていきます。
続きは、カシオHPに掲載している「カシオはじまり物語」~4人の「樫尾さん」が7年がかりで生んだ計算機「14-A」~をご覧ください!
【記事はコチラ】カシオはじまり物語 ~4人の「樫尾さん」が7年がかりで生んだ計算機「14-A」~