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カシオの存在意義って何だろう? パーパスができるまでと、これからの話。

こんにちは、カシオnote編集部です。
突然ですが皆さん、近年多くの企業が次々と策定している「パーパス」をご存じですか?
パーパスとは、「存在意義」のことです。
我々企業は何のために存在し、どんな社会を目指すのか。そんな想いが込められています。

当社も昨年11月5日にパーパスを発表しました。
当社のパーパスは、約2,000人の社員の想いをボトムアップで集約してつくられました。
プロジェクト事務局の伊藤成哉さんと興村徹さんに、策定までのお話と、今後の予定を伺いました。

左より:興村さん、伊藤さん

任意のアンケートに約1,900名、リアルのワークショップに約100名が参加

Q. カシオのパーパスはどのように決まったのでしょうか?

伊藤さん:
第一ステップでは、社員や役員、関係の深いお取引先など様々なステークホルダーから情報を集めました。その中でも社員の意見についてはより多くの想いを聴けるようにと、会議室に集まって行うワークショップと、ワークキットを使って独自に行うものと2タイプで意見を募集しました。すると海外を含めて約1,900人の参加があったんです。会社の未来を考えるこの機会に積極的に関わってくれる人がこんなにもいることが単純に嬉しく思いました。ワークキットは個人でもグループワークでも記入できる形式でした。グループで考えてくれた人も196組1165人ほどいました。

「会社全体のことで自分の意見を言える機会は初めて」
「全員参加型が面白い。会社の成長に参画している感じ。」

と喜ぶ参加者の声を聴いて、改めて「会社は社員みんなのものなんだ」と実感しましたね。
パーパスの策定方法に決まりはありませんが、ボトムアップで作って良かったと思える瞬間でした。
リアルのワークショップでは、設問に対して付箋でキーワードをどんどんアウトプットしていきました。

次のステップでは、各部署の代表者としてプロジェクトメンバーを選出。創業から現在までの歩みを振り返り、第一ステップで集めた社員の意見や社外の客観的情報から「強みと情熱」と「ニーズ」を整理し、カシオのパーパスとなるべきエッセンスを探りました。
最後はプロのライターの方に入っていただき、社員アンケートや経営視点でのブラッシュアップを重ねて出来上がったのが

「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを。」

というパーパスです。カシオのこれまで軌跡と社員の想いが凝縮された言葉に仕上がりました。

参加したら笑顔になるパーパスのワークショップ

Q. 社員への浸透策はどのように実施していますか?

興村さん:
まずはパーパスを深く理解していただく活動に注力しています。最初に全役員を対象としたトップ層ワークショップを開催しました。現在は部門長のワークショップを開催中です。これは上層からの意識改革が狙いです。
また、アナログですが、パーパスがより身近になればという思いから社内にポスターを掲示しています。

社内ポスター

ワークショップはこれまでに3回実施していますが、ある回で、最初はとても懐疑的な表情で参加されていた方がいました。でもワークショップが終わると、「いいパーパスだね。全部詰まっている。活用するよ」と笑顔で帰っていかれたんです。
普段の会議では業績や達成値など、数字の話が多いと思いますが、パーパスのワークショップでは、あまり考える機会のない自分たちの「存在意義」についてとことん話し合います。
社員一人ひとりが自分たちの仕事の意義を改めて肯定できる機会にもなったのだと思います。

Q. パーパスは今後どのように活用されるのですか?

伊藤さん:
社員の皆さんには、パーパスを大義名分にして、自由に動いてほしいなと思います。特に新しいこと挑戦するとき、パーパスが心の拠り所となり、支えになればと願っています。どんな素晴らしいアイデアでも、実現するまでには必ず壁にぶつかるものです。そのような時にこそ「この先にはこんな社会を実現できるから」とパーパスを胸に、諦めずに未来を見据える原動力にしてもらいたいです。

一方で、これは会社としての宣言でもあるため、お客様にも「カシオはパーパスを実現できているのか?」と、チェックする指標にもしていただきたいです。
カシオが皆様に「驚きを身近にする力で、一人ひとりに今日を超える歓びを。」を届けられているか、今後注視してくださいね。

パーパスを胸に、社員が伸び伸びと活躍し、お客様と社会に貢献し続けられる企業を目指します!

パーパスを策定した理由や込められた想いについて、
パーパスプロジェクト事務局 リーダーの小野洋子さんにお話を聞きました。

社員の想いが詰まったパーパスが完成しました


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