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数学大国・インドで販売数量No.1の電卓は日本ブランドのカシオ

こんにちは、カシオの海外広報担当のあゆこです。
カシオの海外事情を皆さんにご紹介してまいります。初回はインドです。


12月22日はインドの「数学の日」

インドと言えば、国民の多くが2桁の掛け算を暗算できたり、優秀な科学者やエンジニアを数多く輩出したりと、「数学大国」のイメージがありますよね。
そんな数学大国・インドでは、2012年に12月22日が「国民数学の日」として制定されました。インドが生んだ天才数学者・ラマヌジャン(1887-1920年)の誕生日にちなんでいるそうです。
そんなインドで、現在一番売れている電卓は日本のカシオなんです。

ほとんどの工科大学生がカシオの関数電卓を使用

インドの工科大学には、毎年80万人以上の新入生が入学し、ほとんどの学生さんがカシオの関数電卓を購入してくれています。
インドの優秀な学生さんたちの数学の勉強に、カシオの電卓が役立っているかと思うと、とても誇らしい気持ちになります。
ラマヌジャンにも、カシオの関数電卓を使ってほしかったなあ。

カシオの関数電卓「fx-991CW」を使って授業を受けるインドの学生の皆さん

カシオの「検算電卓」が一番売れている国はインド

インドといえば、当社にとっては、「検算電卓が一番売れる市場」でもあります。
検算電卓、皆さんご存じですか?
私は学生時代、プリンター付きのものをアルバイト先のスーツ屋さんの在庫確認で使っていました。
検算電卓とは、その名の通り検算ができる電卓です。たとえば、100+200+300=600という足し算の計算をした場合、履歴を全部遡れる機能がついています。最大150個、300個(※)まで記録できます。
(※記録数は機種により異なります)
そこで、インドや中国では、個人店などでレジ代わりに使われています。レシートのように買ったものの値段が確認できるからです。
インドでは年間100万台以上ものカシオの検算電卓が売れています。

カシオの検算電卓がレジ代わりに使われている様子

インドから生まれたヒット電卓→桁数区切りの位置が変えられる機能付

さらにもう一つ、「インドといえば」なカシオの電卓があります。それは、カンマの位置を変更できる機能がついている電卓です。
2012年の発売以来、好評を博し、今ではインドやその周辺国で売っているカシオの電卓にはすべてこの機能が搭載されています。

何桁もある数字を書くとき、「1,000,000」というように、日本では3桁区切りでカンマを打ちますよね。実はこれ、グローバルスタンダードな区切り方で、エリアによっては区切り方が違うのです。
インドでは、「10,00,00,000」のように、一の位から3桁、2桁、2桁・・・ずつ区切るそうです。日本でも、「1万」など、独自の区切り方がありますよね。

一の位から3桁、2桁、2桁…で区切るのがインド式

インドやその周辺国で区切り方が違うということで、グローバル共通の3桁区切りも使うけど、やはりローカルの区切り方のほうが読みやすいそうで、当時のカシオインディアの現地スタッフからアイディアが出て、商品化に至りました。

インドの電卓事情、いかがでしたか?
「へ~」と楽しんでいただけたら嬉しいです!


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