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応用情報技術者試験 受けてきました!

こんにちは!カシオでフロントエンドエンジニアをしている小澤です。
私の所属するSW(ソフトウェア)技術開発部では、資格受験料の補助制度があり、業務に関係のある範囲の資格であれば上長の承認のもとで受験が可能です。

今回は、実際にその補助制度を利用して応用情報技術者試験を受験してきたので、その記録を共有したいと思います🚀


応用情報技術者試験の概要

情報系の資格の中では、ITパスポートや基本情報技術者試験が代表格です。これらはITエンジニアの登竜門のような資格であり、RAMとROMの違いから経営戦略やマネジメントまで非常に幅広い知識が問われます。「とりあえず」で受験しても後悔しない手堅い資格だと思います。

応用情報技術者試験は、そのひとつ上の資格に相当します。試験範囲はそれほど変わりませんが、より深い知識が問われるようになります!

細かい内容の紹介は、IPA(情報処理推進機構)のサイトに譲りますが、IPA曰く「ワンランク上のITエンジニア」になれるとのことです👀

今回受験した試験は合格率が23.2%だったようです。それなりに難しい試験という感じですね!

受験スケジュール

よく「基本情報なしでも応用情報受かりました!」という記事を見かけますが、私は基本情報技術者試験に受かるところから始めました。理由は単純で、いつでも受けられるからです。

これまで、基本情報技術者試験は春と秋の半年に一度しか受験ができませんでした。しかし2023年4月からはCBT方式に変更になり、いつでも最寄りのテストセンターで受験できるようになりました。受験料も、ベンダー資格の類よりはだいぶお手頃です(¥7500)。

一方、応用情報技術者試験は変わらず半年に一回です。それなら半年間だらだら勉強するよりは、一度基本情報技術者試験を受けて実力を知った方が気持ちが楽ですね😊

以上を踏まえて、以下が実際のスケジュールです。
基本情報、応用情報共に試験が午前/午後に分かれていますが、合格にはいずれも6割の正答が必要です。

  • 5月下旬〜 受験勉強 (1ヶ月半くらい)

  • 7月6日 基本情報技術者試験を受験

    • 合格発表は即時

    • 午前75%、午後82%で合格

  • (1ヶ月くらい遊ぶ)

  • 8月初旬〜 受験勉強(2ヶ月くらい)

  • 10月8日 応用情報技術者を受験

  • 12月21日 合格発表

    • 午前74%、午後69%で合格

勉強したこと

以下の教材を、3周ずつくらい勉強しました。時間は記録していませんが、基本情報、応用情報でそれぞれ100〜150時間くらいでしょうか。かなりざっくりです。

教材は毎年令和○年度版みたいなものが出版されるので、適当なものを購入してください。正直、前年度の教材でもまったく問題ないと思います。ちなみに教材費は自前です。

基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

勉強してみた感想

基本情報技術者試験に関しては、特に言うことはありません。基本的な内容を順番に理解していけばよいので、書店で自分に合いそうな教材を探して午前/午後の対策本を1冊ずつを入手すれば十分だと思います。(もちろん舐めていると落ちるので注意です。腰を据えて勉強しましょう)

問題なのは、応用情報技術者試験です。

断っておきたいのは、どんな教材を完璧にしても実際の試験で9割以上を取るのは至難の技だということです。次が主な理由です。

  • 試験範囲があまりに広い。広すぎ。

  • 試験が最新技術に敏感、1年ごとに少しずつ範囲がアップデートされる

基本情報でも十分に試験範囲は広いですが、応用情報はさらに細かい知識を要求されます。索引を開いてみると、CSIRTやSIEM, IPSなどのアルファベットが笑ってしまうほど大量に並んでいます。また、

  • 「こんな知識要る?」

  • 「まぁ、一応覚えておくか…」 

みたいなものも、たくさん出てきます。

たとえば、「離席や退社時にデスクの上に個人情報が記載された書類や、USBなどの記憶媒体を放置しないこと」をクリアデスク、あるいはクリーンデスクといいます。あまり使うことがあるとは思えません。でもまあ一応覚えておきましょう。このような細かい点を押さえ出したら、きりがありません。

ですので、あくまで合格点を超える7割程度を安定して出せる実力になることがおすすめです。それ以上を求めると、いつまで経っても受験できません…。

もっと面倒なのは、応用情報技術者の午後試験です。午前はマークシート式の試験なので、消去法も通用しますし点数も安定します。過去問で8割取れるなら、本番でも合格基準の6割に届きます。安心です。

しかし午後は違います。記述試験で、問題数が少なく一答一答が重いです。そして何より、問題によって難易度にばらつきがあります

午後問題は、以下の11テーマから5問選択して解答します。これも範囲広いって!

  • 情報セキュリティ(これだけ必答)

  • 経営戦略

  • プログラミング

  • システムアーキテクチャ

  • ネットワーク

  • データベース

  • 組込みシステム開発

  • 情報システム開発

  • プロジェクトマネジメント

  • サービスマネジメント

  • システム監査

「〇〇が簡単だから必ず選択しよう!」みたいな情報もたくさん転がっていますが、あまり当てになりません。なぜなら毎年難易度がコロコロ変わるからです。

なので第一候補の5テーマは必ず勉強して、その他1テーマは予備として準備しておくとよいと思います。ひとつダメでも途中で切り替えられますから!

受験してみた感想

午前問題は、基本情報と同じマークシートなのでとくに緊張しませんでした。過去問でも点数は安定していたのでとくに心配もありません。テストセンターではなく、鉛筆で記入するマークシートは数年ぶりなので少しわくわくしました。

すでに触れたようにメインは午後問題です。今回選択したのは以下でした。

  • 情報セキュリティ(必答)

  • プログラミング

  • システムアーキテクチャ

  • データベース

  • 組み込みシステム開発

結論から言うと、今回の選択は明らかに「当たり」だったと思います。過去問では明らかな悪問もあったので警戒していましたが、どれも素直で解きやすいものばかりでした。

とくに苦手としていたデータベースは非常に簡単でした。おそらく満点近く取れていると思います。過去問では0点になることもあったので、ここを失敗していたら確実に落ちていました。ただただラッキーです😵‍💫

ちなみに予備テーマは勉強していません。勉強時間が足りなかったので、どんな問題が来ようと一発勝負のつもりでした。

まとめ

今回は、応用情報技術者試験の受験体験をお話しました。本記事では半ば愚痴のように悪い点ばかりを書いてしまいましたが、IT知識を広く浅くインストールできるという意味で、大いに受験する価値がある試験だと思っています。

若干のギャンブル感がある応用情報技術者とは異なり、基本情報技術者は非常に素直な試験です。まずはこちらを受験してみて、興味があれば応用情報技術者に進むのもよいのではないでしょうか😌


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