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カシオのUI/UXデザインの仕事について紹介します!

こんにちは、カシオでUI/UXデザインチームのマネージャーをしているミサキです。

アカウント内でテックブログが掲載されていますが、エンジニアと一緒にものづくりをしている私たちUI/UXデザインチームも、日々のデザイン活動について紹介したくさんの方々に知ってもらいたい、と思いnoteを定期的に書いていくことにしました。

今回は初めてのnoteなので、カシオのUI/UXデザイナーがどんなことをしているのか、仕事の面白さについて語ってみたいと思います。


自己紹介

まずは、カシオのUI/UXデザインチームの紹介をしたいと思います。

カシオでは、「G-SHOCK」などの時計をはじめ、学校で使われる関数電卓や電子辞書、電子キーボードなどたくさんの製品を作っています。
私たちUI/UXデザイナーは、そんなカシオ製品に含まれるソフトウェア領域のUI/UXをデザインしています。
製品モニターに表示されるGUI(グラフィックユーザーインターフェース)や、製品がスマートフォンとつながる際のアプリのUI/UX、さらに教育アプリ「ClassPad.net」のようにハードをもたないソフトウェアサービスなどにも関わっています。

ハードとソフトの両方をもつからこそ、それぞれの体験だけでなく、両者が連携するときに切れ目ない質の高い体験を提供できるように日々奮闘しています。
そのため、ただ画面のビジュアルのデザインをするのではなく、UXリサーチや、データ分析、ユーザビリティ評価などさまざまな手法を駆使しながら、企画段階からソフトウェアリリースまで幅広く携わっています。

私は、2005年に入社して以来、約20年近くカシオの製品やサービスのUI/UXデザインに携わってきました。最初は電卓から始まり、いわゆるガラケーやスマートフォン、プロジェクター、電子辞書などなど、特定のジャンルや業界に限らない幅広い製品に関わることができました。

あらためて振り返ると、よく20年も同じ部署でデザイナーを続けられていたなとびっくりします。ここからは飽きっぽい自分がこんなにも長く続けられたカシオのUI/UXデザインの面白さ二つ挙げたいと思います。

身近な製品をデザインできる喜び

一つ目は、何といっても、さまざまなジャンルの身近な製品をデザインできることです。

電車の中でG-SHOCKを身に着けている方や、街のおしゃれなお店の店員さんがカシオの電卓を使ってくれていた時、知り合った方の中学生のお子さんが電子辞書を使ってくださっているなどなど。入社してからの20年間、自分が関わったものや、先輩・後輩デザイナーが関わったものに出会う機会がとても多かったように思います。

自分の仕事が、周りの人々の生活にダイレクトにつながっていることを実感できるのは、まさに作り手冥利に尽きるというものです。カシオのUI/UXデザインの一番の面白さはここだと思います。

  • 身近でパーソナルな製品やサービスが多く、手に取りやすい価格帯からラインナップされている。

  • ひとつの会社で、時計のようなファッションアイテムから、教育、音楽、医療などたくさんのジャンルの製品を提供している。

  • UI/UXデザインチームは、カシオ製品のほとんどのUI/UXに携わっている。

この三つの特徴が重なることで、街を歩けばたくさんのお客様に出会うことができます。どんな場所でどんな方がどのように使ってくださっているかを直接目の当たりにできる機会は、UI/UXデザイナーにとって何ものにも代えがたい価値だと思います。

たくさんのUX沼にハマれる喜び

二つ目は、携われるUI/UXデザインの奥深さです。

カシオを代表する製品である時計だけでも、スポーツ時計、ビジネス時計、アナログ時計、デジタル時計、ランニング用、アウトドア用など... 競合他社も含めれば膨大なジャンルが存在します。そこから体験を考えるためにユーザーに着目して、さらに利用シーンを思い浮かべて... と進めていけば、もう立派な時計UX沼のできあがりです。

カシオには、そんなUX沼がたくさんあります。時計沼、スポーツ沼、音楽沼、教育沼... 製品ジャンルの一つ一つにそれぞれの業界や商習慣、トレンドなどがあり、まさに沼のような奥深さがあります。

さらにUXやUIそのものもますます奥深くなっていく中で、仕事の幅の広がりと共に好奇心も刺激され続け、気づけば20年間全く飽きることはありませんでした。

このようにカシオのUI/UXデザインチームでは、普段からお客様を身近に感じながらデザインができること、そしてたくさんのジャンルで深いUX沼にどっぷりハマりながら飽きることなくUI/UXデザインを実践しています。

カシオのUI/UXデザインの事例

ここからはそんなカシオのUI/UXデザインについて事例を2つほど紹介したいと思います。

Discover G-SHOCK

「Discover-G-SHOCK」は、初代から最新モデルまでを自由自在に探索し、さまざまな情報を深掘りできるG-SHOCK大辞典のようなサービスで、「CASIO WATCHES」という時計との連携アプリの中で使えるミニアプリです。

UI/UXデザイナーが、企画/要件の段階からプロジェクトに参加しUX設計からUIデザイン、簡易的なユーザーテストまで幅広く実施しました。

カシオでは、UXデザイン、UIデザイン、リサーチなどについてポジションで分けることはしていません。プロジェクトの規模や求められるスキルに合わせて、メンバーそれぞれの得意分野を活かせるような形でチームを組んで進めています。

UXリサーチ

二つ目は、この数年で特に力を入れているUXリサーチです。
ハードウェアを作って売って終わりではなく、そこから長く楽しく使い続けていただくために、開発プロセスの中にユーザーへのインタビューや観察を繰り返すUXリサーチを数多く取り入れています。

HCD(人間中心設計)の資格をもつデザイナーが中心となって始めたもので、組織横断で参加メンバーを募り、職域を超えてUXの設計や改善につなげています。

例えば、教育アプリ「ClassPad.net」では、担当デザイナーがエンジニアや企画メンバーと共に全国の学校にお邪魔して、先生の授業や生徒が実際にClassPad.netを使っている様子を見学させていただいた後、先生にインタビューをするという流れでリサーチを進めていきます。

また海外でのリサーチも増えていて、世界のさまざまな文化や価値観に触れながら、少しでもより良い体験をお届けできるように設計やデザインに反映しています。

この他にも、WEBアクセシビリティ対応やデータ分析に基づくUX改善など、たくさんのチャレンジを続けているので、これからnoteの中でたくさんの事例をご紹介していきたいと思います。

使い手の一番近くで共にワクワクを創り続ける

最後に、UI/UXデザインチームが独自に掲げているミッションをご紹介します。

「使い手の一番近くで共にワクワクを創り続ける」

常にお客様(使い手)と同じ目線に立ち、観察や共感を欠かさず寄り添い続けること。そしてお客様との対話を通じて課題やニーズを深掘りし、お客様が想像する以上のワクワクする体験を創造しお届けすること。これが私たちのミッションです。

これからもカシオは、皆さんをあっと驚かせるような製品やサービスをたくさん生み出していきます。その中で私たちUI/UXデザインチームも、それぞれの製品やそれを使うお客様としっかりと向き合い、オンリーワンのユーザー体験をお届けしていきます。
これを読んで少しでもカシオのUXに興味を持っていただけたら嬉しいです。今後の記事にご期待ください!

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