カシオの「オモシロ時計」物語GW番外編:”よみがえれ「G-SHOCK ORIGINS」”で 、修理を諦めていたG-SHOCKが復活!!
こんにちは、カシオnote編集部です。
カシオの時計事業50周年を記念してエポックメイキングだった腕時計を振り返る本連載「オモシロ時計」物語ですが、今回はちょっと趣向を変えた番外編です。
昨年(2023年)12月から受付をスタートし、2月末で締め切ったカシオの
レストアサービス。”!
今回は編集部員のM田が、実際に体験したレストアサービスをご紹介します!!
加水分解で見るも無惨な姿になったDW-5600…
今から約四半世紀前。
尊敬する先輩からプレゼントされたG-SHOCK、DW-5600。
今も受け継がれるスクエアなケースはもちろん、スクリューバックのケースがもたらす重厚感。優れた耐衝撃性は言わずもがな、幅広いスタイルにマッチする飽きのこないデザインはオン・オフともにいつも寄り添ってくれる大切なパートナーのような存在。だったのですが…。
久しぶりにウオッチケースから出すと、外装に亀裂が!
そして、どうなっているのかと驚いて、少し力を入れて亀裂部分に触れるとベゼルがバラバラ、ポロポロと崩壊していくではありませんか!!
しかも引っ張ったらストラップも千切れる始末(泣)。
そう、ケースとストラップともに加水分解を起こしていたのです…。
かつて大切に保存していたヴィンテージのスニーカーを久しぶりに履こうとしたら、加水分解を起こしたソールが崩壊するのを何度か経験していましたが、まさかG-SHOCKにも起きるとは…….。
SNSで見つけたレストアサービス
そんな折にSNSで偶然見かけたのがG-SHOCKのレストアサービスでした。その名も”よみがえれ「G-SHOCK ORIGINS」期間限定レストアサービス”!
レストアの対象はG-SHOCKの初代モデルであるDW-5000を筆頭にスクエアなケースと液晶表示が今もアイコン的な存在である初期モデルのDW-5000や5600。
M田の所有するモデルまさにDW-5600!
カシオは長年、保証期間の越えた時計においても問い合わせや依頼があれば可能な限り修理の対応をしてきました。その真摯なユーザーへの対応が口コミで評判となり、愛用者からの問い合わせは増え続け、結果としてそれに応えるべく修理やメンテナンス専用の施設やサービスを立ち上げた実績がありました。
しかし、2023年で40周年を迎えたG-SHOCKにおいては、初期モデルの外装など当時のストックは当然だが存在しません。そこで、今回はレストアのためになんと金型を新たに作成したとのこと。しかも外装と機能(動作)チェックを終えた後、外装のバンパーやストラップの交換はもちろん、ケース内部の分解・掃除までしてもらえるのです!
さらに、必要なパーツを交換して組み立てた後には歩度検査・防水検査まで行われるのですから、もはやレストアを通り越して新品同様に復活すると言っても過言ではありません。
ちなみに、レストアサービスでは対応できない不具合が見つかった場合には連絡があり、どうするか相談にのってもらえます。例えばガラスが割れていてレストアサービスの防水検査や機能回復が行えないもの、電池を交換しても液晶表示が消えたままの個体など、状態によっては作業を中止になることもあります。それでも「記念に取っておきたい」という要望があれば、外装だけでも修理対応してもらえるのは嬉しいですね。
なお、私のDW-5600は幸いにもそうした状態ではなかったため、無事にレストアされて約1ヶ月後にピカピカになって戻ってきました!
大切な腕時計だからこそ長く使いたい。そんな想いを叶えるサステナブルな取り組み
長年にわたってのファンが多いG-SHOCK。そして、愛用しているモデルにはさまざまな思い出が詰まっています。
それだけにレストアサービスは、「傷んだ箇所を綺麗にしてまた使いたい」というファンやユーザーの願いを実現したいカシオの想い。そして、
「G-SHOCKファンの皆様に喜んでいただきたい。ファンの皆さまと共に時を刻み続けるパートナーであり続けて欲しい」というカシオの願いも込められています。
自然保護などの社会貢献活動や電卓パッケージの紙化などさまざまなサステナブルな活動↓にカシオは取り組んでいます。
腕時計においてもエコマテリアルの採用などがありますが、レストアサービスは腕時計に込められた思い出や愛しむ心にも優しいサステナビリティであることを今回の経験を通して強く感じました。
今後も続くであろう(続いて欲しい!)G-SHOCKのレストアサービス。
皆さんも次回に自分の腕時計(G-SHOCK)が対象となっていたら、ぜひ利用してみてくださいね! 大切なパートナーとこれからも一緒に新たな時間を刻み続ける喜びが待っているはずです!!