カシオ広報の新入社員ブログVol.3 カシオのものづくりの心臓部!山形カシオ見学レポート
こんにちは。広報のY男です!
今回は、新入社員研修の一環として、カシオのものづくりの心臓部とも言える製造拠点・山形カシオを見学してきたので、そちらを紹介したいと思います。
まずは、山形カシオについて少し説明します!
山形県の東根市にある、国内唯一のカシオの工場で、マザーファクトリーとして重要な役割を果たしています。
メイドインジャパンであるカシオのアナログウオッチブランド「OCEANUS」は、実は山形カシオでしか作られていません!
また、全世界にあるカシオの生産拠点を、リモートで一括管理しているため冒頭にも書いた通り、カシオの生産においてまさに「心臓」の役割を果たしています。
さらに詳しく山形カシオについて知りたい方は、こちらからどうぞ!
さて、今回の工場見学で新入社員全員が興味津々だったのが時計生産を担っているG棟です! ここは、2018年に完成した山形カシオ内で最も新しい建物で成形、ムーブメント、Premium Production Line、華飾の四つのエリアから構成されています。
成形エリアでは、金型の設計から出荷までを社内一貫で担う垂直統合型生産を実現していて、開発拠点である羽村技術センターから得たデータを基に自動で金型の設計、生産を行っています。
これによって精度が高い状態での生産が可能になっているそうです。最初にこの説明を聞いた時には、その先進性にとても驚きました。
ムーブメントエリアでは、完全自動ラインでカシオのアナログ時計用ムーブメントを生産しています。ここでは、ムーブメント部品のローターの成形前の事前検査で、規格外のサイズのマグネットをはじくことで、ローターの金型の損傷を最小限に抑えています。さらに、G棟のムーブメントエリアは免震構造になっていて、地震の際にも被害が最小限になるよう設計されています。
そして、Premium Production Line(PPL)エリアは、OCEANUSやMR-Gといったカシオの中でも最高峰のプレミアムモデルの組み立てを行っています。ここでは、熟練技能者が手作業でパーツを組み立てています。機械だけでは、どうしてもパーツ毎のバラツキが出てしまうため、最後は人の手による調整が必要だそうです。実際に作業の様子を見学しましたが、熟練技能者が時計一つ一つの個体差を見極めて丁寧に調整・確認している姿に感銘を受けました。
山形カシオには、職人への認定制度として独自のメダリスト制度があります。
これは、定期的に行われる厳しい試験に合格することで、メダリストとして認められるもので、ゴールドメダルを取得した人だけがPPLエリアでの時計製造に携わることができます。このメダリスト制度で技術を日々磨いていくことが重要だと説明を受け、カシオ製品の品質がいかに厳しく管理されているかを実感しました。
最後に、華飾エリアです。
文字板の時字(時間を示す数字)などの樹脂パーツに金属のような質感を施すエリアです。G-SHOCKのような耐衝撃性のあるモデルの場合、本物の金属を使用すると質量が重くなってしまいます。そのためG-SHOCKのメタルモデルでは、樹脂パーツを使いながらメタル感を出すための重要な工程です。
今回の工場見学で、改めてカシオがどういった信念を持ってモノづくりに取り組んでいるのか深く理解できました。
これから、製品そのものだけでなく、その裏側にあるカシオの魅力を皆さんにもっと伝えられるよう努めていきます!
当社のサイトでは、下記の記事も紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
■“OCEANUS Manta”初の3針モデル!「OCW-S400」開発者インタビュー
山形カシオでつくられるアナログウオッチ「OCEANUS」。開発者が製品を直接紹介しています。
■“G-SHOCK”の最上位シリーズ「MR-G」より八角形ベゼルの「2100」が登場
日本伝統技術「木組」から着想を得たG-SHOCKがあるのを知っていますか?日本ならではの技術や感性によるものづくりにこだわりました。