開発担当者が走る!G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」の開発裏話
耐衝撃ウオッチG-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」から、スポーツだけでなく日常づかいもしやすい、スリムでコンパクトなサイズ感の「GBD-300」が7月5日(金)に発売されます。
今回は、「G-SQUAD」シリーズ開発担当者に話を聞いてきたので、開発の裏側をお届けします。
G-SQUADシリーズについて、まずご紹介
G-SQUADシリーズでは、使う人のニーズに合わせて、ランニングやウォーキングなどのワークアウトを計測・管理できる機能を備えたさまざまなモデルを展開しています。
”G-SHOCK”初号機の角形デザインを受け継いだ心拍計搭載の「DW-H5600」や、ラン、バイク、スイミングなどのアクティビティ計測ができるGPSアンテナ内蔵の「GBD-H2000」などを展開しています。
新製品の「GBD-300」では、加速度センサーで走行距離を推測するアルゴリズムを搭載しています。スマートフォンとBLEで繋げることで、スマートフォンのGPSを使用し、推測する走行距離の精度を高めることができます。
このような複雑なアルゴリズムを算出しながら開発している「G-SQUAD」シリーズですが、どのようにランニングの計測精度を高めていったのか開発者に聞いてみました!
開発担当者自ら試す!技術センターの周りを走りまくる
「G-SQUAD」の開発初期は、開発担当自ら試作機を腕に着け、東京都・羽村市にある開発拠点の羽村技術センターの周りや近くの公園、高尾山、立川や新宿などを走って何度も試したそう。
当初は従来機種に搭載していた歩数算出アルゴリズムを流用しようとしましたが、日常生活での歩数計測を想定したアルゴリズムだったため、ランニングに適したアルゴリズムを改めて開発するところからスタートしました。
はじめは勤務時間中にトレーニングウエアに着替えて、外に走りに行くのが少し恥ずかしかったそうですが、今となってはもう慣れました、と教えてくれました。
年齢・性別・経験値・部門を問わず社員に協力要請
歩数や距離を正しく計測するためには大量のデータが必要です。
実際に使う人もランニングの経験値から、身長、年齢、性別など、さまざまな条件での使用が想定されます。より多くのデータを収集するため、時計の開発部隊にかぎらず、社員に協力を呼びかけ数十名の社員に試作機を着けてランニングをしてもらったそうです。データ収集から最終的な動作チェックに至るまでテストと確認を繰り返し、各工程でのチェックに苦労したというお話でした。
開発担当自身が、技術センターから自宅までの10kmを4つの試作機や製品を腕に装着して走って帰っていたというエピソードも。開発者や設計者が、ここまで自分で試してモデルが完成するとは思いもしませんでした。
今回の新製品「GBD-300」も計測のアルゴリズムは現行モデルを踏襲しつつ、デザインやサイズも変わるため、正しく計測できるのかしっかりと動作チェックを行ったそうです。
実際にランニングしながら開発された「G-SQUAD」で、ぜひ皆さんも日々のワークアウトを計測してみてはいかがでしょうか。
【GBD-300着用レビュー記事はコチラ】